米ぬかをいただいた
イコール
ぬか床を作り
ぬか漬けを作る
困った
困った
夏場を過ぎたから
できそうな気がしてくる
何度もだめにしている
ダメな自分
だめにしてもいいと
口に出していってみる
いつも言い訳をよういしている
傷つかないために
いれるものを揃えて
なんてシンプルなんだと
改めて驚いてしまう
端の野菜を入れて
様子を見る
固さはこんな感じだったはずだ
匂いはまだ
最初は毎日
2回手を入れる
洗う
手がしっとりと
嬉しい
食事の度に
持ち上がるような
嬉しさがこみあげてくる
静かに
新米にぴったりだ
祖母の姿が
目に浮かぶ
化繊のかっぽう着
青い色の抜けたプラスチックのボール
人参 蕪 きゅうり
毎日そこにあった
当り前
キッチンに神棚があった
火のそばで包丁を使うと
祖母に叱られた
火の神様がいると
祖母は毎日
家族に健康であってほしい
災難に見舞われないようにと
心をつくして
ぬか床に手をかけていたんだなと
気がついて
なみだしてしまった
ものすごく時間がかかってしまったけれど
今同じ気持ちで
糠床を育てている
茄子には明礬がふってあった
ぬか漬けをつくること
今の私にとても重要なことだった
言い訳は
用意しない
用意するものは
蕪ときゅうりと人参
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